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今回のインタヴューは、美容室「enn;」の林久展さんに、たけし文化センターインフォラウンジにお越しいただき、お話を伺いました。

浜松市出身の林さん。
実家は床屋さんをされていましたが、特別に跡を継いだり、なりたいという思いはなかったようです。しかし将来に目を向けたときに、一般企業の会社員でないことで生計を考えた結果、美容師の道を選ぶこととなりました。
京都での7年の美容師経験の後、大阪で友人と共に自分たちの店舗を持ち、独立。数年後、浜松市に戻り美容室enn;を立ち上げることとなります。

浜松市で店舗を持つ際、始めから街中での経営を考えていた、と言います。
立地的にも中心市街地は、東からのお客さんにも西からのお客さんにも、偏りのない場所としてある点、家賃面と屋上が使える点で、ゆりの木通りの現在の位置に決めました。

音楽イベントなど、髪を切る以外にも人が集うキッカケがある、美容室としては珍しい一面のあるenn;。林さんがイベントを始めることになったきっかけは、お客さんとの出会いからだったそうです。
林さん自身が自転車に関心があった時、同じように自転車好きなお客さんと出会い、数日後に数人の友人と共にサイクリングに出かけることとなりました。
また、住職の方がお客さんでやってきたときに、寺にある餅つきのセットを借りられることとなり、enn;での餅つきの集まりができることとなったりもしました。
enn;という場所で、人の集いが生まれることとなったのは、そんな出会いからだった、と言います。
また発展的な話として、人が集う場として寺の活用を考えていた住職と、寺でのイベントを考えていた友人とを引き合わせ、音楽フェスティバルが生まれることにも繋がっていきました。

大学生を始め、若者が髪を切る目的だけでなくとも集うことの多いenn;は居心地の良さがそうさせているのでは、と感じます。
その居心地の良さというのは、形作って生まれてくるものではありません。林さんはどのように、その空間を生んでいるのでしょう。

それは林さんの店舗経営のお話を伺っていくと見えてくるところがありました。
「気に入った髪形になってもらいたい」という思いを大切にしていて、加えて、長時間居ることとなるので、リラックスして居てもらいたいと考えてもいます。
店内の家具の高さは、背の高さが高すぎないものを選んでいたり、南北に窓がある点も通じています。また、常にではないですが飲み物を出すこともあります。そしてユーモアも含めて、お釣りで返すお札は全てピン札にしているそうです。

人と人を繋げることは、特別なものではなく誰もが、しているように好きである、と言います。あれが良い、あの曲が良い、あの場所が良いなど、人に紹介することが人と変わらず好きな林さん。
出会いの場として在る美容室enn;が街中にはあります。

(さとう)
日時:2011年7月26日(火)16:00~17:45
場所:たけし文化センターINFO LOUNGE(インフォ ラウンジ)
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by take-bun | 2011-08-05 19:20
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 NPO法人クリエイティブサポートレッツは、浜松市の委託事業として、昨年11月より緊急雇用創出事業「コミュニケーションを核とした地域づくりを推進する人材育成事業」を行なってきました。 この事業は人と人のコミュニケーションを地域づくりに対するもっとも大切な手法と捉え、講義・研修・ワークショップ・調査・プログラム運営から、さまざまな現場が入り組んでいる地域社会の今後の展開をつくってゆける人を育むプログラムを展開してきました。
 その中の一プログラムとして行なってきたトークシリーズでは、これまで、アート・福祉・文化政策・多文化共生などさまざまな分野にわたる豪華な講師の方々にお越しいただき、社会を広く見渡す俯瞰始点を育むため、それぞれの専門分野についてお話しいただきました。この人材育成プログラムでは、そうした俯瞰視点を、他に組まれていた研修や調査プログラムで触れる生きた現場感覚とのバランスをとりながら、社会を捉える手段としていく狙いがありました。
 そんなトークシリーズ最終回は、哲学者の鷲田清一さんをお迎えして『哲学にとっての現場』と題し、臨床哲学に関するお話をしていただこうと思います。
 医療分野でよく耳にする”臨床”という言葉は、最近では教育や社会学の分野でも使われることが増え、「現場を重視する立場」を指すといいます。哲学が生じる現場、問いが生じる現場で人と話をし、問いと向き合うこと。そんな身近な哲学のあり方に、みなさん自身が考えを遊ばせるきっかけとなれば幸いです。

鷲田清一(わしだきよかず)さん プロフィール
1949年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程終了。哲学者。前・大阪大学総長。
大学の研究としての哲学ではなく、社会の様々な現場に足を運び、対話の中で人々とともに考える「臨床哲学」を提唱し、自ら取り組んでいる。主な著書に『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)『「聴く」ことの力』(阪急コミュニケーションズ)、『てつがくを着て、まちを歩こう』(ちくま学芸文庫)、『ちぐはぐな身体』(ちくま学芸文庫)、『「待つ」ということ』(角川選書)などがある。

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エレベーターが混み合うことが予想されますので、早めに来場いただくか、お車の方は万年橋パークビルの上階にとめ階段をご利用いただくなどして、混雑を回避してください。

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トークシリーズ「現場のいま 社会のいま」
鷲田清一(哲学者)
「哲学にとっての現場」

日時:2011年9月11日(日)15:00~(開場 14:30)
会場:万年橋パークビル8F 多目的スペース「hachikai」(静岡県浜松市中区田町327-13)
定員:100名
参加費:無料

お申し込み先
NPO法人クリエイティブサポートレッツ
TEL 053-440-3176
e-mail apply@mbr.nifty.com



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