人気ブログランキング | 話題のタグを見る

こまっちんぐ5後記 河合章さん

 第5回は鍛冶町十丁目繁栄会の会長でもあるカワイ衣料店・店主、河合章さんにインタビューさせていただきました。河合さんはまつり関係の衣料品を取り扱うお店を営んでいます。
「初子」をお祭りする浜松まつりは、神社仏閣の祭礼とは関係ない“市民参加”のまつりで、その歴史は一説によると今からおよそ440余年前の永禄年間(1558~1569年)から始まったとされています。 その浜松まつりが今年、震災の関係で終戦以来初の中止となり、街では様々な問題が起きています。そんな渦中の中、鍛冶町十丁目繁栄会会長を務める河合さんに街の今を伺いました。

■現在の状況と自粛について
 まつり関係を取り扱う縫製関係、問屋さんなどが今泣きついている状態。また、「酒屋」「飲食店」「観光」「宿泊施設」「交通機関」にも影響が出ている。
 伝統文化である「まつり」の自粛は、もっと慎重に考えるべきだとおっしゃり、地元自治区はもちろん、行政や組合など様々な分野や機関などから意見を聞くなど、ただ答えを出すのではなく、「自粛」に至るプロセスが大事ではないかと語っている。

■変化する「まつり」
 “市民参加”のまつりは、今でも成長をしつづけていて、元々は神社仏閣の祭礼とは関係ないまつりが最近の特徴としては、屋台ごへいがあるなど以前と比べ、他の地域まつり(掛川・袋井・磐田)の神道的なカラーが出てきていて、見せるまつりとして構成自体も変わってきている。
 また以前は参加者自身が練に加わり、野生的におもしろがって楽しんでいたが、最近では高校生など若い人達がまつりに興味がなくなり、参加者が減少している。

■国際交流
 河合さんのお店を含め南へ3件並ぶビルを、ご自身が管理しており、ビル2件に関しては、ブラジル人の方が店を経営しているという。実際リーマンショック以前は、周辺にブラジル関係の店が並び、日頃からブラジル人が多く集まる地域でもあった。ご自身もブラジル出身のパートさんを雇うなど、積極的に国際交流を重ねていた。
 ブラジル人の子ども・・・両親が共働きの為、親が子を野放しにしてしまったり、行き場を失ったブラジル人達が駅でたむろしているなど、彼らの声にちゃんと耳を傾け、ブラジルへと戻っていく人達を丁寧に送りだしてもいた。

■オール浜松
 今街は切実に苦しいという河合さん。行政からの補助金がなくなり、街の皆が仲良くやっていかなければならない危機的状況に来ているという。河合さんは、自治会長というポジションの中で、まわりの意見を聴く側に徹し、公開で話し合いをする機会を作っている。
 「オール浜松」という言葉を掲げ、町と町が協力しあい、ひとつになろうという意味合いがこめられ、これからは自分達が単独でまちを作っていかなければないと言う。
自身、まちづくりは永遠のテーマと言い、浜松から良いまちづくりを発信していきたいという強い気持ちを、熱く語っていただいたインタビューでした。
 とても情熱的でエネルギッシュな河合さん、ありがとうございました。
こまっちんぐ5後記 河合章さん_e0150642_144020.jpg
こまっちんぐ5後記 河合章さん_e0150642_1441721.jpg
(よこやま)
←menu